型破り
フォーマルウェアのゴールドライセンス
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタント・リーダー服飾研究家の吉村ひかるです。
先日は、日本フォーマル協会主催のゴールドライセンス(検定1級)講座が開催され、弊社は「レディス・フォーマルウェア・スタイル概論」の講座を担当致しました。
シルバーライセンス(検定2級)と異なるのは、日本のフォーマルに対して、応用という視点で見ていきます。
当方は、国際プロトコールに視点を置き、世界でモストなフォーマルをレクチャーして参りました。
今回は、テーラー事業に携わる店長の皆様に多数ご参加いただいたのが顕著でした。
昨今のファッション動向を見るにつけ、プロフェッショナルな皆様が迷うのも頷けます。
そんな皆様と雑談の中で、先日の英国の叙勲式でデヴィッド・ベッカムが着ていたモーニングスーツが話題に上がりました。
ベッカムのモーニングスーツ
ご覧になった方も多いと思いますが、当方も最初、ビックリ。
あまりに格好良すぎて新しいラインの服ができたのかと見紛うほどでした。
ウィンザー城でナイトの称号を授与された彼。
モーニングスーツは妻レディ・ヴィクトリア・ベッカムが自らのブランドでデザインした初のメンズ・テーラリング作品という。
上質な素材と完璧なサイズとバランスには、品格まで宿ります。
全体の色はブラックではなくミッドナイトグレー(英国では最も伝統的)で、ウールモヘア生地を使用。
アルバートチェーン(元は懐中時計を身に着ける際に使用するチェーンだった)付きのダブルベスト。
ネクタイまで同色で合わせ、胸にはTVフォールドのポケットチーフ。
型破りで印象管理
ここで思い出して欲しいのが、歌舞伎役者の18代目中村勘三郎氏の言葉。
「型があるから型破り。型がなければ、それは単なる形無しだ。」
今回のベッカムのインスピレーションは、チャールズ国王の若き頃のモーニング姿だという。
チャールズ国王も、モーニングコートに通常は合わせないクレリックシャツを素敵に合わせてしまうお方だ。
通常は、コート、ベスト、スラックスは別素材・別色で仕立てるのが一般的だが、
今回のベッカムのモーニングスーツは全て同素材でお仕立てされている。
フォーマルに厳格な英国だからこそ、基本の型を残し、アレンジ可能な箇所を現代風にアレンジできるのかもしれない。
そういえば、アバンギャルドのデザインで知られるヴィヴィアン・ウエストウッドも、英国スーツの仕立てをとことん学んでいるデザイナーだった。
彼女がまともにスーツを仕立てたら、右に出る者がいないくらいに美しい。
基本を熟知しているからこそ、崩しが抜群に格好良い。
これは、ファッションに限らず、いかなる分野にも当てはまりますね。
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エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター






