現代ファッションのルーツ、アール・デコ
アール・デコ
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタント・リーダー服飾研究家の吉村ひかるです。
かつて、当方の大学ゼミの専攻は経済学でした。
教授が、今読んでいる本について聞いてくることがありました。
ゼミ生たちは、ケインズやマルクスなどの本を挙げて語ります。
次は私の番。
「アール・ヌーボーとアール・デコの変遷について読んでいます!」というと、教授の頭にクエスチョンマークが10個くらい上がっているのがわかります。
デザイン様式が大きく変わることで、経済構造が大きく変わったのですが、当時ボキャブラリーのない私は教授に理解いただけませんでした。
ハハ。。。
1925年にパリで開催されたアール・デコ博覧会(装飾芸術博覧会)から100年。
世界各地でアール・デコイベントが開催されています。
日本もしかり。
なぜか。
建築やインテリア、ファッション、プロダクト等、現代のデザインにあまりにも影響が大きいからなのです。
現代モダンデザインのルーツ
現在女性の装いがシンプルになったのはアール・デコのおかげといってもよいかもしれません。
それ以前に装飾様式を一世風靡していたのはアール・ヌーボー。
コルセットを付けたスタイルや、アルフォンヌ・ミュシャが描くような曲線的な流麗なラインが特徴でした。
その後、アール・デコと呼ばれる、シャネル・スーツのようなストレートなシルエットのシンプルな服に移行します。
アクティブに活動する女性の味方といってもよいでしょう。
短くなったスカート丈に合わせて、活動しやすいようにとストッキングが流布し、
ショートヘアに合うように帽子も小振りになり、
歩きやすいように靴は軽快なデザインへ。
時間の感覚も敏感になり機能的で装飾に富んだ腕時計が登場。
また、外出先で化粧直しがしやすいようにコスメは小型化へ。
いまや当たり前のように、ファッションブランドは服とともに香水やコスメを同時販売していますが、クチュリエたちが香水を作り始めたのもこの頃から。
ブランドイメージに合うボトル、パッケージ、ネーミング、販売方法など、マーチャンダイジングの基礎もここから始まりました。
未来につながる装飾デザイン
建築でもわかりやすく、NYのクライスラー・ビルやロックフェラー・センター、日本では、東京都庭園美術館や日比谷公会堂が挙げられます。
いずれも幾何学的で垂直性が特徴。
特に庭園美術館は世界基準で見ても純度の高いアール・デコ様式だそう。
全て今につながる大きな装飾様式の変換。
どれほど高いエネルギーに満ちた時代だったのでしょう。
今、100年を経て彼らの恩恵を受けていると思うと不思議な気分になります。
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エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター






