着こなしは文化の違い

フォーマル、西洋と日本の違い
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタント・リーダー服飾研究家の吉村ひかるです。
先日はオーダーのお仕事を専門にするプロフェッショナルな皆様を束ねる協会にお招きいただき、フォーマルスタイルのお話しをして参りました。
若い方からお年を重ねたベテランまで様々ですが、総じて皆様エネルギッシュ。
会場内が活気に溢れています。
担当の方が終盤に質問時間を取ってくださったのですが足りず、片付けしながらご質問を受けるという流れに。
いただいたご質問の中から、一般の方にも役に立ちそうなものをいくつかご紹介したいと思います。
まずは、帽子をオシャレに被る日本人が増えているが、「日本と西洋では、帽子の被り方のルールに違いはありますか?」というもの。
帽子の印象管理
つばの広いものは屋外向き、つばのないもの、または小さいものは室内でもOKという基本的ルールは日本でも海外でも変わりませんが、
そもそも帽子に対する考え方に違いがあります。
西洋では中世の頃から帽子はコーディネートの必需品。
帽子にどんな装飾品を付けるかで競い合い、帽子の被り方・脱ぎ方に所作があり、それを行えるか行えないかで、階級も明確化されてきました。
ゆえに長い歴史を持つ西洋の帽子は、「個性や自己表現」の要素が強く、角度や装飾の強調が美的ルールの一部とされてきています。
一方、日本に西洋の帽子文化が入ってきたのは明治。
フォーマルな装いの付属品として入ってきたことから、「きちんと感」が優先され、「正しく着ける」ことに重きを置かれれてきました。
ゆえに、帽子を上手に被れない、と敬遠してしまう方がまだまだ多いのも事実。
気負いなく自由に、自己表現の一部として被ってくれる人たちが増えてくれるといいですね。
シャツの印象管理
次は、メンズのシャツについてのご質問。
モーニングコートを着用した時に、ウィングカラーシャツ(襟の先端だけが小さく折り返されている)とレギュラーカラーシャツの使い分けはあるのかというもの。
特に使い分けというものはなく共にOKですが、どちらかというとウィングカラーのほうが、よりフォーマルな印象を受けます。
西洋はこちらが多いですね。
英国のチャールズ国王にいたっては、クレリックシャツ(襟と身頃の色が異なる)を愛用しており、先日はウィリアム皇太子もクレリックシャツをモーニングコートに合わせていました。
いつも英国王室の自由度を感じます。
しかし、日本では圧倒的にレギュラーカラーが多い傾向です。
文化の違いが装いにまで反映されていて面白いですね。
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Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター