アルマーニよ、永遠に

時代が求めた理想像
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタント・リーダー服飾研究家の吉村ひかるです。
歳を感じさせない精力的な仕事ぶりの中、突然の訃報に世界中が驚き、哀悼の意が表されています。
ファッション業界としてはカールラガーフェルドに続き、大きな羅針盤を失った感じでしょうか。
ガブリエル・シャネルが女性を解放し、イヴ・サンローランが女性に力を与え、ジョルジオ・アルマーニが女性に威厳を与えてくれました。
ビジネス界に社会進出する女性たちを、気張ることなくエレガントに、そして品格を持って後押ししてくれたのが彼の服です。
1980年、「アメリカン・ジゴロ」の映画で、主人公のリチャード・ギアに衣装提供。
それまでの構築的なメンズスーツから、肩パットや芯をできるだけ削ぎ落し、しなやかで官能的なソフトスーツに世間が驚き歓喜しました。
1975年にブランドを立ち上げてから約50年の間、コングロマリットの傘下に入ることなく独立したブランドとして、
これだけ成功したデザイナーは他に見当たりません。
期待に応え続けるブランド力
当方が三越に入社し、配属になったフロアにはジョルジオ・アルマーニのショップがあり、販売スタッフ達とも仲良くさせていただきました。
店長いわく、展示会にアルマーニ本人が姿を現すと、会場は一瞬で凛とした空気に包まれるという。
それは決して冷たい空気ではなく、居合わせた全員の背筋がビッと伸びるほどのプロフェッショナルなオーラだという。
当方がいつも不思議に感じていたことがあります。
いつ何時、旅先の世界中のどこでアルマーニ関係者にお目にかかっても、アルマーニの分身かと思うくらいアルマーニらしさを体現されている。
通常、ブランドは大きくなるほど、末端に行くほどブランドらしさは崩れ、期待外れを目にする機会も多くなるのですが。
分野が異なるアルマーニ・カーサ(家具)の担当者に至ってもそれは変わりません。
期待に応え続ける永遠のブランド力とはこういうことなのかと、入社早々にカウンターパンチを食らったのを覚えています。
リーダーの印象管理
全ての源泉はアルマーニ帝国を束ねる「彼の生き方であり、在り方」なのだと。
強靭な意志とたゆまぬ努力、人や仕事に向かう温かく誠実な、しかし厳しい姿勢が、人々を魅了してやまないのでしょう。
高い美意識を持ち、貫き通す姿勢は今のリーダーの在り方を問うている気がします。
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エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター