リーダーのファッション史

リーダーのファッションとは
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタント・リーダー服飾研究家の吉村ひかるです。
「リーダーのファッションにセオリーはあるのでしょうか?」とは、仕事柄、数えきれないほど多くの方から聞かれるご質問。
お応えはするものの、これってもっと遠い歴史から導かれてるいる深いもののはず、と究極の本質を解き明かしたく、
仕事の傍ら、大学の研究室にて「リーダーとファッションの関係性」について研究し続けています。
2年半経つので、全体像の森が見えると思いきや、その中の1本の木くらいしか見えておらず、どの分野もそうですが、奥は深く広いですね。
実は古代から実践されていた
リーダーとファッションの結びつきの実践は、古代に遡るのをご存知だろうか?
古代エジプトやローマなどでは、服装が身分、権力、階級を示す手段として長らく用いられてきました。
麻や革などが素材に使用されていたので、自然分解されてしまい現存するものはまれですが、装備品になると勾玉や剣などが残されています。
中世や近世になるとヨーロッパでは、贅沢禁止令が頻繁に発令され、特定の色や素材、形の衣服を着られるのは特定の階級の者に限られました。
当時の人々の識字率は低く、文字で書いても伝わらないので、一見してわかる見た目が重要だったのです。
のちに、服装だけでなく振る舞いや言葉遣いにまで、違いは広がることになりました。
日本もしかりで、江戸時代の幕府が発令した奢侈禁止令。
庶民に派手な色が制限され、ならばと逆に微妙な色合いの変化を楽しむ「四十八茶百鼠」という言葉も生まれました。
48色の茶色と100色の鼠色があるので粋に楽しもうということなのです。
現代のリーダーのファッション
やっと学術的分析が始まったのは20世紀後半になってから。
ファッションが、文化、ジェンダー、アイデンティティ、政治的メッセージと結びついた媒体であることが重要視され、論じられるようになったのです。
現代ではどうでしょう。
人間の知覚(五感)の割合でみると、視覚が83%と聴覚や嗅覚に比べ圧倒的な知覚力を持っていることは、古代も現代も変わりません。
しかし、誰が見ても、遠くから見てもわかる服装というのは、メディアパーソンは別として、リーダーとはいえビジネスパーソンには、もう必要ありません。
むしろ、よく見ると違うとか、どことなくオーラが感じられるスタイルのほうが、現代らしいでしょう。
そうなると、いろんな手法がありすぎて、難しくもあり、クリエイトする楽しさもありというところだろうか。
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Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター