アンゲラ・メルケル回顧録

アンゲラ・メルケル回顧録
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタント・リーダー服飾研究家の吉村ひかるです。
ドイツ元首相、アンゲラ・メルケル氏の回顧録が日本でも出版されましたね。
本国のドイツでは昨年発売され、現在では既に世界で62万部も売れているそうで驚きます。
女性初の首相、しかも在任期間が16年。
ドイツの母というよりはヨーロッパの母と慕われていたのは誰の目にも明らかです。
皆さんの関心の高さが伺えます。
さて、当方が仕事柄この回顧録から知りたかったのは、メルケル氏のシグネチャールックがどのようにして確立したのか、ということでした。
公私をきっちり分けている方なので、回顧録といえどもご子息については一言も触れていないと聞いていたので、
ファッションについて尚更触れていないのでは・・と思いながらページをめくりました。
女性リーダーの回顧録はいろいろ拝読していますが、ファッションに触れる方と全く触れない方と分かれます。
読み進めるとありました。数行になりますが。
メルケル・スタイルの確立時期
1991年に青少年問題担当大臣に任命された際、同僚から「もう少しまともな服を買っておけよ」と忠告されています。
その頃の彼女はロングスカートにカーディガンだったそう。
そのため、秘書にボンでまともな服を売る店を教えてもらい紺色のスカートスーツを購入し、大臣就任式に出席。
しかし、1年後に脚を骨折。
しばらく議会に行けないと落ち込んでいた際、同僚から松葉杖を使ってパンツ姿で連邦議会に出席すればいいとのアドバイス。
今では考えられないが、当時のドイツの議会では女性がパンツ姿で出席するのは勇気のいることだったという。
ここから、彼女の定番パンツスタイルがスタートします。
何がきっかけになるかわかりませんね。
そして、2005年の首相就任式では、襟とボタンが黒いベルベットの黒のパンツスーツ、そしてマットな輝きの琥珀のペンダントがぶら下がるネックレスで堂々と出席。
この頃には既にベッティーナ・シェーンバッハという仕立て職人の心強い協力を得ており、彼女なりのスタイルを確立できていたそう。
リーダーの印象管理
回顧録『自由』は、もちろん確立したシグネチャールックのブルーのジャケットと黒のパンツで表紙を飾っています。
リーダーの皆様に共通しているのは、プロのアドバイザーをブレーンに抱えていること、そして早めに自分のスタイルを確立していることでしょうか。
それにしても同僚からの痛烈な忠告をさらりと書いているあたり、さばさばしていて好感を持つ方も多いのではないだろうか。
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Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター