昨今のブライダル事情:ブライダルパンツスーツ
フォーマルウェアの講義
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタント・リーダー服飾研究家の吉村ひかるです。
先日は、日本フォーマル協会主催のフォーマル・スペシャリスト養成講座ゴールド・ライセンス(1級)の講義でした。
当方が担当したのは、レディス・フォーマルウェア概論。
受講者の皆様は、販売、企画、テーラー、教授とその道のスペシャリストなので、こちらも毎回相当緊張して臨みます。
今回は、6月に国賓として英国訪問された天皇皇后両陛下のファッションや、イタリアのプーリアで開催されたG7サミットの首脳陣の装いの話題を新たに加えて講義しました。
講義後、オーダースーツの仕事をされている方から頂いたご質問。
「ブライダル新婦のパンツスーツの白色はどこまでが可能か?」というもの。
新郎新婦のブライダルファッション
今や、新婦にはウエディングドレスという既成概念はなく、
特に欧米では新婦が白のパンツスーツをブライダルとして着用し、そこにたっぷりとしたシフォンのベールを被るというスタイルが増えているという。
イメージ画像を拝見し、その格好良さに驚くばかり。
白いウール生地を探しているが、純白に近いものはないという。
おっしゃる通りで、ウールの白は、どちらかというとソフトホワイトに近い。
場合によっては生成り色に。
純白にこだわるとサテンやシルクになりますが、サテンは安っぽくなるし、シルクは黄ばみやすく、その後の保存が大変。
純白ではないが、ウールの白は何とも言えない温かさのある白。
新郎の黒いタキシードの横ではれっきとした白。
美しく映えることでしょう。
ウェディングドレスのように幅もとらないし軽快に動けることから、レストラン・ウェディングやガーデン・ウェディングなどには打ってつけかもしれません。
ブライダルの印象管理
ちなみに新郎は正礼装のタキシードとのこと。
結婚式でよく見るロングタキシードやファンシー・タキシードではないそう。
大人でクールなカップルですね。
通常、正礼装で扱うタキシードは黒ですが、ミッドナイトブルー(黒に近い紺)も正礼装に仲間入りしています。
なぜか。
夜間照明の下だとネイビーが黒に見えるのです。
逆に黒は緑がかって見えることがあります。
これは、1920年代に英国皇太子ウィンザー公が、自分の着ている黒が黒に見えないということから、ミッドナイトブルーが表舞台に。
かえってオシャレに見えるということで、新しい正統タキシードとして認知されています。
一生に一度のブライダルの装い。
自分たちの価値観を堂々と表現してはどうだろうか。
他人の目を気にする必要はありません。
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エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター