ファーストレディ外交、ファッションによる国家イメージの表現
米中首脳会談でのファーストレディ
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタント・リーダー服飾研究家の吉村ひかるです。
先週の3日間(9/23―25)は、世界中が状況を見守る中、米中首脳会談が行われました。
穏やかな親交ムードを感じさせてくれたことに、関係者はホッとしているのではないだろうか。
さて、そのような中、当方が注目していたのはファーストレディ外交でした。
メラニア夫人はモデル出身、彭麗媛夫人は歌手出身とあれば、これはもう、自分自身をどう見せるか、どう伝えるかに長けたお二人であることは言わずもがな。
結果、こちらの期待にしっかり応えてくれるお二人でした。
まずは、姿勢と歩き方の美しさだろうか。
ゆうに10センチ以上はあると思われるピンヒールを履き、颯爽と歩く姿に、疲れたからとすぐに姿勢を崩しがちな当方にとっては、身の引き締まる思いでした。
そして何とも興味深かったのは、同じ外交行事に参加しながら、全く異なる「ファーストレディ像」を服装で示したことです。
ファーストレディの印象管理
まずは、中国の彭麗媛夫人を見てみたい。
中国のチャイナカラー(立ち襟)やチャイナドレスを思わせるスリットが入っていたり、自国の歴史・文化を、現代的な服で表現する方向性が見えました。
特に国賓晩餐会では、鮮やかな赤のロングドレスを着用。
中国文化では赤は、幸福・繁栄・吉祥と結びつく色。
彼女の一連の服装から、中国の伝統・文化・色・シルエットを可視化していると感じさせます。
一方、メラニア夫人はご自身が形成しているシャープで国際的なファッション・コードを維持していました。
洗練されたテーラリングの構築的な服装が多い印象で、
特に国賓晩餐会ではイブニングドレスを選ばず、白いブラウス(Saint Laurent)と黒いパンツ(Dolce&Gabbana)、そしてルブタンのパンプスというスタイルを披露。
パンツには、中国で富貴を意味する牡丹のモチーフが入っており、西洋のファッション・コードの中に中国的モチーフを入れる手法をとっています。
ファーストレディの異なる呈示
ファーストレディという同じ役職的ポジションでありながら、そしてどちらも非常に抑制されたフォーマルウェアを着用しながら表象の仕方が異なっています。
彭麗媛夫人は中国文化を現代的な女性の姿、つまり中国文化を着るファーストレディ像を呈示し、
メラニア夫人はアメリカのファーストレディとしての洗練された個人スタイルを呈示しています。
これは「どちらが優れている」という話ではありません。
ファーストレディの服装は、国家を表象するのか、それとも個人を表象するのか、という非常に面白い事例だと感じています。
単なる一国の代表者の同行夫人ではないところが嬉しいですね。
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Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター






